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2008/05/06 (Tue)
「第39回 クラシカルギターコンクール-2次予選(08'05/03) 」
Comments(0) | TrackBack() | コンサートレポート
予定通り本日はコンクール当日のレポート。

会場:武蔵野市民文化会館小ホール
参加人数:37人(4名欠席)
2次予選(昼の部)開始:12時00分
2次予選課題曲:
・F.ソル-練習曲op.35-16
・F.タレガ-アラールによる演奏曲






今回の会場は「武蔵野市民文化会館小ホール」。

まず、集合時間が10時30分だったので、09時30分にはJR三鷹駅に到着。
そこから徒歩で会場に向かいます。

「早く着きすぎ!」なんて思われる方もいらっしゃると思いますが、
僕は基本的に初めての場所に向かう際は、かなり時間に余裕を見て行く事にしています。

何を隠そう、僕は天性の方向音痴の持ち主ですので「迷う」事が前提で予定を組みます。

そもそも東京に行くのが初めてなので、もちろんこのホールに行くのも初めて。
僕の得意技でもある「方向音痴」も当然炸裂!

時間にして40分ほど彷徨う羽目になりました。



そして会場に到着。
11時位に演奏順番の抽選を行います。
そして抽選の結果、演奏順は33番。
もう最後の方ですね。
僕の後には4人しか控えていません。
抽選後、参加賞として貰った弦。
「これが今回唯一の収益となるのか・・・」
と思いながら受け取る。
ちなみにこの種の弦は、以前低音弦だけ使用していましたが、あまりのテンションの硬さに使用を断念した弦。
正直に言って要りません(使いません)。




第1部13人・第2部12人・第3部12人と言う感じに分け、途中に休憩を挟んで進行して行く事になりました。

つまり演奏順が
1番~13番・・・第1部
14番~25番・・・第2部
26番~37番・・・第3部
となります。

33番と言えば第3部の8番目。
ちょうど審査員の先生方も疲れだす頃でしょうか・・・?



演奏順というのは、結果を左右する事がとても多いように思えます。
例えば、
演奏順が1番手であったり、休憩が終わってすぐの演奏であったり、はたまた最後であったり・・・。
会場の雰囲気がわずかでも「どよどよしている」「疲れている」だけで、奏者は弾きにくくなったりする事もあります。



ですが、それで結果が左右されるのは、あくまで「奏者のレベルが均衡している時だけ」の話。
「ぶっちぎりで上手い人」は、そんなのお構いなしの演奏を見せつけてしまいます。




やはり本番経験やキャリアの差でしょうか?
僕も早く、この域に達しなければなりません。





さて、肝心の演奏ですが・・・
実を言いますと、今回のコンクールでは他の誰の演奏も聴いている暇がなかった(余裕がなかった)ので、あまり他の方々については詳しく語れません。



唯一演奏を聴いたのが、僕の後に弾いた人だけ。(お名前は覚えてませんが・・・。)
舞台袖で聴いていましたが、正直驚きでした。
・音量
・音質
・テクニック
どれをとってもかなりの技術の持ち主でした。

問題は演奏が速すぎた部分でしょうか?
少しばかり暴走感が目立ち、残念ながら2次予選で敗退する事になってしまったようですが、僕はこの人の演奏を聴いて落ち込みながら控え室に戻って行った事を良く覚えています・・・。






今回の課題曲はかなりの難曲でした。
・F.ソル作曲-練習曲op.35-16
・F.タレガ作曲-アラールによる演奏曲

合計2曲で、自由曲はなし。
自由曲がないので、完全に奏者の技術だけで判断されるコンクールです。
コンクールを見に来たお客様方は、同じ曲ばかりで大変つまらなかったのではないでしょうか・・・?





ですが、
僕にとっては2曲とも初挑戦の曲。
かなり良い練習になったと思います。

この2曲に取り組みだしたのはおよそ半年前
あまりの難しさの所為で、常に「間に合うのか・・・?」と不安に思っていました。



まず一番の問題は「アラール~」のテンポ指定。
「Allegro moderato」・・・”程よく速く=Allegroより少し遅く”という意味です。
テンポ指定を守る事はとても大切です。
作曲者が「この曲はこの速さで弾きなさい」と言っているのにそれを守らないと言うのは言語道断

僕自身3月いっぱいまでは、この「Allegro moderato」にこだわり続けて練習をしました。

しかし、
どう考えても5月までに、このテンポでの演奏が出来ないと解った時点で、急遽路線変更する事になります。
今回第1の妥協点、および反省点です。
この「アラール~」をテンポ通りに弾く事はかなりの演奏技術を必要とするようです。


テンポは一割程落とし、
アルペジオが連続する曲なので、出来る限りメロディーを浮き立たせ、
音量・音質・音色などの変化を豊かに演奏するよう心掛ける事になりました。
(実際、本番でそれらが表現出来たかは謎。あまりの緊張の所為で覚えていない。)

コンクールの場での演奏は、
無理して速く弾いても(弾けていなければ)意味がないというのが師匠の意見です。
もちろんテンポ指定は大事ですが、それはまず第1に音がキチンと出ている事が前提です。


あともう一つの妥協点。
aの指(右手の薬指)のタッチです。

実は半年程前から、この指で弾いた時だけ音が硬くなってしまい音色に違和感がありました。
こちらも本番までに何とかしようと心掛けていたのですが、これも結局間に合わず・・・。

出来る限りaのタッチの悪さを誤魔化し演奏。
ですが、判る人には判るようで・・・。
コンクール後、とある先生にはアドバイスを頂きました。



今回は全体的に妥協・誤魔化しのある演奏となりました。
こんな演奏をしているようでは、良い演奏家とは言えない。
まだまだ修行が足りません。





全員同じ曲を、限られた期間内で、如何に良い演奏が出来るか?
これらの要素をコンクールで審査されていると言っても過言ではないように思えます。

コンクールという場の性質上、今回の演奏ではこの様な形になってしまいましたが、
次回演奏する時はもっと良い物にしたい。





本選の話はまた明日。
今回のコンクールネタは引っ張ります。
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