最近妙に気に入っているCDが何枚かある。
ここは一つ「番外編」と言う事でヨロシクしたい。
ちなみに今回はクラシック音楽ではない。
面白いと思ったCDは、例えクラシック以外でもちゃんと聴くようにしている。
Concerto Suite For Electric Guitar And Orchestra In Flat Minor Op.1
Yngwie J. Malmsteen
大変長ったらしいタイトル。
何と書いているのかというと、
「エレクトリック・ギターとオーケストラのための協奏組曲 変ホ短調 作品番号1」
この「協奏組曲」についたタイトルは「新世紀」
しかし、今回何より惹かれたのが、「エレクトリック・ギターとオーケストラのための」の部分。
そもそもエレクトリックギターはその歴史からクラシック音楽と競演する事はありえなかった。
エレクトリックギターの歴史は、音楽の歴史に登場してからまだ日が浅い。
昔では「エレクトリックギター」=「不良」なんて意味の解らない方程式があったくらいで、
何故か人々が馴染むの為に少し時間がかかってしまった。
現代ではようやくそんな偏見も感じられなくなり、いちギタリストとしては嬉しい限り。
そんな歴史を持つ「エレキギター」と、ほとんどクラシック楽器の中でしか見られる事のない「オーケストラ」との競演は画期的な試みだと思う。
この競演自体が、まさに「新世紀」でしょう。
曲目
01.Icarus Dream Fanfare
02.Cavallino Rampante
03.Fugue
04.Prelude To April
05.Toccata
06.Andante
07.Sarabande
08.Allegro
09.Adagio
10.Vivace
11.Presto Vivace
12.Finale
作品はすべてイングヴェイ自身が作曲したもの。
このアルバムの曲を聴いていると、
百歩譲ってもクラシック音楽とは思えないが、
それでもイングヴェイはかなりクラシックに理解のある人物である事が伺える。
言うなれば「ロック(クラシック風味)」?
いや、イングヴェイはメタルか?
本人はよほど、この画期的な事に挑戦したかったのでしょう。
そうでないとこれほどの物は完成しないと思われます。
ちなみに本物のクラシック愛好家は聴かない方がいい。
おそらくですが「くだらない」と思うでしょう。
確かにクラシック音楽として聴けば、あまり面白いものではありませんが、
僕はこの画期的な挑戦を試みたイングヴェイに敬意を表します。